とりあえず物置小屋を作る④
天使(地主のおじさん)の提案を受け、一ヶ月もの間ただ地面を掘り返してはクマザサと切り株の根っこに負け続け心折れかかっていたオレはすぐに飛びつく。
すぐに地主のおじさんの友達(引退した大工さん)が現地に(これまた農道ポルシェ)で駆けつけてくれた。
ウチのと地主のおじさんのと引退した大工さんの農道ポルシェが3台並ぶ。
何かこの土地に馴染めた感じがして満足げ。
「どこらへんを平らにしたいの?」「そんだったら安くやってあげるよ」と。
「お願いしますっ!」即決。
ついてはゴールデンウィークに泊りがけで来てキャンプしながら作業したいのでそれまでにお願いします。
ウチら夫婦は仕事休みの木曜日と日曜日だけ山で作業する感じでとにかく何するにも遅い。
その上早速植物の根っこの洗礼に負けてるくらいだから、このままじゃキャンプしたり遊んだりがいつになるかわかったもんじゃない。
土地を買った目的は人力での開墾ではない。そこでチロルと遊ぶことだ。
水は低きに流れる。文明の利器と金の力で最初の問題を突破。
ちょい想像を上回るサイズの文明の利器登場。
あれだけ足腰痛めて地道に地面を掘っていた自分を抱きしめてあげたいほどのスピードで進む利器。プリンをすくうかの如し。
こんなのも「地道に掘っていけばいつか取り除ける」と考えていた過去のオレはなかったことにした。
利器が掘った穴をさらに掘りすすめるウチの姫と、おっさんがメシ食いに行ってる隙にあたかも自分がやったかのようにポーズを決めて写真をとるオレ。