バカのアパルトヘイト
シャワーブースの鏡や棚を取り付けて、メシ食った所でアレ(バカ)が来ました。
昼の12時半ごろ。
「ちわー!朝7時半に起きたんだけど二度寝しました!」
何も聞いてないのにオープニングから言い訳。
自身が経営するブラック企業(全1名)がここ数ヶ月相当辛かったらしい。
そのひと段落後「チロさん、次木曜山行きます?オレも行けたら行っていいっすか?」と。
それがリフレッシュになるならもちろんおいで。
「いやー。7時半っすよ。でも雨降ってたんで二度寝したんすよ」
▼「ああ、おかまいなく。メシ買ってきたんで食いますねー」
「あれえ、チロたんきたの〜」(嬉しそう)
「オメエじゃなくて食いもん」(チロル)
ひとしきりヤツの仕事が如何に大変だったかの話を適当に聞き流して、「コレが例のアレですね!」とスリングショットを発見。(自分が薦めた武器だけに気になってたらしい)
「おう。おかげでエラい目にあったぞ。死刑な」
「死刑の前にちょっとオレも撃ってみていいすか」
初撃からもたつくザコ師匠。「あれえ?熊来てからこんなにもたついてたら即死ですねー」と。
だろ?
(威力がないはずないと力任せに目一杯引く)
パシュ。
・・・。
な?
なんか想像と違うだろ?
「チ、チロさん、ゴムが違うんすよ。こっちの方がいいハズです・・」
確かに購入時にゴムの替えが何種類かあってその中の一つは少し太めのゴム
おりゃ!(ゴムは若干太くなったがそのぶん引きれない)
・・・。
あれえ?今ドコ飛びました?
なんか、アレっすね・・・。
だろ?
「でもオレ薦めたのは2000円くらいの安いヤツっすよね?レーザー照準とかサーチライトとかはオレのせいじゃないっすよね?」
少しでも刑を軽くしようとしてるがダメ。死刑確定。
しかもなんか「高いの買ったバカはチロさんでしょ?」的な言い方が気に入らねえ。
まあもうちょい練習すれば少しは何とかなるのかもしれないし。
刑の執行は今んトコまだ猶予中。(ダメと言い切るには値段が・・)
練習としては(空き缶撃ったりもするけど)師匠100%で練習な。
相手は空き缶じゃねえんだから。サルとか熊だぞ。
裸にした師匠を山に放ってより実践形式で練習してえ。
師匠100%のためにお盆も買っておくわ。
(えーだったら黄色い蝶ネクタイもお願いします、言われた)
で、お盆の裏はアキラ100%みたいな花火じゃなくて、師匠100%はアーチェリーかダーツのマトな。
「そしたら!そしたら!チロさん、約束してください。マトが出てない時は(無地が外向いてる時は)撃っちゃダメってルールで。それだけは約束でお願いします・・」
やるんかいwwwwwww
むしろやる気満々じゃねえかwww
師匠はこのブログを教えてる数少ないリアル友人の一人で、密かに自分がブログに登場すんのを喜んでいる(期待してる)フシがある。
「チロさん、オレね今日ビーバー(刈払機)持ってきたんすよっ!」
(ブログにオレ登場しますかねっ?)
「まーた、オレこき使われてブログに書かれちゃうんだろうなー。やだなー」(嬉しそう)
「そっか、そうだよな。こき使われた上にブログに書かれたんじゃあ、オマエだって困っちゃうよな?オッケー。じゃあブログに書くのやめとくわ。さあ草刈り行ってこい!」
「ああああ。ブログに書いてくださいぃぃぃ。ブログに書いてほしくてビーバー持って来たんすからぁ!」
「wwwwwwww」(可愛いヤツ)
「アパルトヘイトっすよー」
「へっ?」
「ブログのタイトル「アパルトヘイト」にしてくださいよー」
(たぶん彼は「自分が虐げられてる」とか「奴隷反対!奴隷解放!」的な意味で「アパルトヘイト」と言いたいのだ、と想像する。そして自分なりに思いついた「アパルトヘイト」という語感が気に入っちゃったのだ、と)
アパルトヘイトの意味は「人種隔離政策」な。
「デッキの上にガソリンこぼして親方さんに怒られないように端っこでやりますねー」
ソコでこぼしても怒られるぞ。なんでソコならこぼしてもいいと思うんだ?
デッキから出ろ。
自分が車で通るときに邪魔だからと他人の私道まで勝手に刈り払うお人よしの師匠。
お人よし加減とバカさ加減は確かにみやぞん級。ヤツの自覚もあながち間違ってない。
オレが大切に育てて来たPlume poppy(日本名:タケニグサという雑草)
師匠でも記念撮影してみた(1万ドルの笑顔)
マジで?なんだコレ。
史上最高に育ってる。
タケニグサ以外の雑草も師匠の太ももまで育ってる。
雑草天国ウチ。ここだけ熱帯雨林とかの気候なのかよ。
そんじゃ頼んだぞ!(ブログに書くから)
(オレはこのあと電話待ちがあるのよ。草刈りなんてしてたらホラ電話気づかないし。やりたくないわけじゃなくて)
▼なんか絶対勝ち目のない敵に向かっていく戦士みてえ。かっけー。
てかほっとけばここまで育つんだな・・。
フレーフレー!シショウ!(シケイ)
「チロさーん!オレ、パヒュームと戦ってますからね!ちゃんとブログ書いてくださいねー」
(たぶんPlume poppyのこと。Perfume(パフューム)にすら聞こえない。パヒューム←書くとどう発音すんだって字面だが、ヤツは確かにパヒュームと言ってる)
なんか穴とか崖とかに落ちるなよ。(と心の中で思う)
特に声に出しては注意しないけど。大声出すの面倒だし自己責任な。
それにしても暑いなあ。こんな湿度も高い暑い日に草刈りなんてバカじゃねえ?
ねえ?チロたん。ネッチューショーになっちゃうねえ?
隔離政策はしないけど奴隷制度は日本にも必要だね、チロたん。
ご覧、あそこで草刈ってるのが「ドレイ」だよ。
チロたんとオレはドレイの見張りと撮影に徹する。心を鬼にして手伝わない。暑いし。
下から見上げるメインベース。いいなあ。アレつくったの天才かよ。
デッキの下も雑草すげえな。ドレイも大変だな。
ちょいちょいこっち振り返って(ブログを意識して)ポーズをとるバカ師匠。
スリングショットで撃ちてえwwwww
▲オレ頑張ってますよー。アパルトヘイトっすよー。
このアパルトヘイトめー!うおぉー
▼でもマジきつい・・
「ブログ用に写真撮れたらオレもうやめてもいいっすか?」
「今すぐここでスリングショットで撃ってもいいなら」
(アパルトヘイトも楽じゃないな、と想いを馳せる)
待っていた電話があり、あと30分くらい時間出来たので仕方ない。
オレもドレイに手本を見せるか。(同じ場所やっても仕方ないのでオレはここを)
▲5月に一回刈って二ヶ月でこのザマ(浄化槽付近)
▼音が怖いのですぐ近くには来ないけど、それでも近くで見守るチロル(ノーリード)
▲チロたーん!親方(ヨメ)からみればオレもアパルトヘイトも同じドレイな身分だよねー。親方不在中にドレイの上・下が二人で草刈りだよー。暑いよー。
30分後、もう一度連絡あってオレの草刈りは終了。
こんだけでも汗だっくだく。
アパルトヘイトも満タン1回分(約1時間半程)を終えて汗だくだくで戻ってきた。
▲ドレイ上がドレイ下にキンキンに冷えたカルピスで労う。
今コレより嬉しいご褒美って世の中にそうはないだろ、とオレのストックのカルピス渡したら
「なーんだ。「濃い」ヤツじゃねえんすか。まいっか。」
スリングショットを探すオレ。
「アパルトヘイトっすよ?どうすか?ブログの記事タイトルに」と散々言われたが、何だろう隔離すればいいのかな。
オレあいつと同じ言語で会話してる?
ヤツは間違いなく「アパルトヘイト」って言いたいだけだ。
なんとなーく差別されて虐げられてきた南アの黒人に自分を重ねてるだけだ。
なにより語感が気に入ってるだけだ。
「パヒューム」もそう。オレが聞き逃してないか確認のため何度も「いやあ、あのパヒュームやっつけてやりましたよー」と繰り返してた。
「パヒューム?それPlume poppyのコトか?あっはっは」てオレが意地でも言わないので不安だったんだろう。ブログに書いてもらえなくなる、と。
オレも最近ブログが「ウケ狙い」に走り過ぎな自覚はあるが、なんかアパルトヘイトまでオレのブログの編集に口出してくる雰囲気が漂う。
でもな、オマエが用意した「アパルトヘイト」や「パヒューム」より、いきなり来て「早く起きたけど二度寝しました」とか、カルピス嬉しそうに受け取って「なんだ、濃いカルピスじゃないのか・・」という無自覚な発言の方がツボだ。
でも
▼この頑張りは賞賛
すげえな。
▲マジか。すげえ大変だったな。よく頑張ったな。
▼だって、最初は
どこからどう手を付けていいかわからなかったもんな。
コレだもん。ホントよくやった。オレもこんなに放置したの初めてだし。
親方(ヨメ)も写真見て感動してたぞ。
「チロさん、お盆休みここで遊ぶんでしょ?」もちろん。
「オレもお盆休み来ていいっすか?」もちろん。
「そんじゃあこのビーバー(刈払機)物置小屋に置いといてくださいよ」
マジ?またやる気だな?なんてエラいんだ。
別に草刈りしなくてもお盆休み来ていいんだけど、本人「オレこれだけ働いたらアパルトヘイトっすよね?オレもここで夜映画観たいっす!」て言ってるし。
相変わらずアパルトヘイトの使い方が不明だが、オレのドレイ教育もまんざらでもねえ。
次は濃いカルピス用意しとく。
そして電話の相手が登場。
師匠が来なければシャワーの鏡つけてコレが本日のメインイベントだった。
次回「おや、何か届いたようです」
おまけのチロル写真を載せると、たぶん師匠の頑張りをみんな忘れてしまうので、今回はお休み。
また次回にご期待ください。
どうぞ、アパルトヘイトを褒めてやってください。
自分トコの草刈りですら本気でイヤなのに、ブログに登場できるってだけで、仕事で疲れてんのにあんなに張り切って頑張ったバカを(小馬鹿にしながら)讃えてあげて下さい。お願いします。
本当にありがとう。お疲れさま。