カメラのこと:意地悪な雲と花火
ママがいねえなら、パパでもいいよ。
遊んでやるから用意しなよ。
こんにちわ。
今日はちょいカメラの件なので…
カメラや写真に1mmも興味ない方は光速でブラウザの戻るボタンをどうかひとつ。
先日、割と近い場所で花火がありまして。
花火自体はキレイだし好きですが、若い頃はともかく今はあの人混みがどうしても嫌なので、近年では迂闊に近づくこともなくなりました。
ララァは賢いから。
この花火大会の日(土曜日)は夜まで仕事で、仕事終わりからだと花火大会の交通規制でマウンテンベースに行けないので、どうせ山に行けないんなら、全くやる気も準備もありませんでしたが、急遽花火の撮影でもしたろうか、と思いついてみました。
撮影場所は秘密ですが、誰にも邪魔されず三脚も立て放題な場所にて。
が、当たり前ですがそうゆう場所は基本的に花火から遠いです。
撮影場所的にレンズとしては、望遠レンズ(70mm-200mm)なのですが、準備してないので標準レンズ(24mm-70mm)で、しかもレリーズ(リモコンシャッター)もなし。
三脚は車に積んでありましたが、それ以外が花火を撮るには明らかな準備不足のヤル気なし布陣で望みます。
露出や設定を決めようとテストで撮った一枚で、
吹き出したww
なに?
あの意地悪な雲wwww
嘘でしょ?www
全く流れていくこともなくあのポジションを死守する雲。
もうなんかそれが面白くなっちゃって。
風がなくて花火の煙が流れねえなあってコトはあったけど、オープニングから雲が居座って邪魔してるってのも珍しい。
どうせ本気で撮るような撮影体制じゃないから、
面白がって意地悪雲を何枚も撮ったった。
すげえwwwww
肝心なトコを見せねえとか昭和エロビのモザイクかよ。
今は中学生だってモザイク無しが簡単に見られるって時代に。
レリーズ無しだとシャッタースピードの上限は30秒なので、シャッタースピード固定で絞りだけを変えて撮影したりしてみました。
しかも望遠じゃないのでかなり大胆にトリミングしてますが、そこそこ花火っぽく写ったものをFlickrにアップしました。
おヒマな方はぜひ意地悪な雲をご覧ください。
Instagram(インスタバエ)全盛のこの時代になぜFlickrかというと、まず基本的にオレ自身が安定して流行に乗り遅れてるってコトと、
Flickrは画像をクリックすると写真が拡大表示されて、その下に撮影データが表示されたり、オリジナルのサイズのままアップできて(勝手に画質を落としたりしない)写真をアップするサービスとしては硬派な感じが気に入ってるのです。
▼撮影データ拡大
撮影データの見方は、
- 使用カメラ:Nikon D800
- 使用レンズ:AF-S Zoom-Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
- 焦点距離:70mm
- 絞り:f22
- シャッタースピード:30秒
- ISO感度:100
- フラッシュ:オフ
てな具合です。
もう色々がバレバレ。
他人が撮ったすげえ写真もこれで撮影データなんかを参考にしたり。
その辺がた〜だオシャレなだけのInstagramとは違って実にカメラ好き向け。
今回の花火に関しては、使用レンズも間違ってかなりトリミングしてますし、レリーズなしのシャッタースピードは30秒固定で、大して参考にもならないデータですが、それでもこのくらいは撮れるんだって思っていただければ。
花火は打ち上がってからピントを合わせるのは大変なので、最初に画角(焦点距離)とピントを合わせて(撮影設定時に打ち上がった花火に一度ピント合わせてもいいし、∞に合わせてもいい)から、ピントをマニュアルを固定(オートフォーカスが作動しないように)しておきます。
もちろん手持ちじゃ無理です。三脚必須。
ヒューと打ち上がったらレリーズでシャッターを切って(開いて)、押しっぱなしにして花火がそこそこ消えたら離す(シャッターを閉じる)感じで撮ってます。
花火の場合は一発一発を撮るっていうより、しばらくシャッターを開けて、何発も上がっているのを一枚に写すって感じです。
ただし、
シャッタースピードは長ければいいってもんでもないです。(設定によっては8秒とかも)
撮りながら開ける時間がなんとなくわかってきます。
▼それが簡単にできるのがレリーズです。
オレの持っているのはホントにシンプルに押している間だけシャッターを開けて、手を離せば閉じるってモノです。(上記写真のもの)
押したシャッターを固定するロック機構付き。
ちなみにこのレリーズを使う時は、カメラの設定をマニュアルモード(M)で、シャッタースピードを「bulb(バルブ)」にしておきます。
もっと高性能なものだと色々出来るみたいですが、持ってないので解説できません。
レリーズのメリットは、
シャッター時間を手元で好きに調整できるコトと、三脚に置いたカメラでも実はカメラ本体のシャッターボタンを押すと多少ブレます。
小さい画像で見る分には気になりませんが、画像を拡大していくとブレてんのわかります。
(特に月の撮影は拡大するとブレてんのわかりやすい)
そんなトキもレリーズだとカメラ本体に触らないのでブレずに撮れます。
(今回はブレるの承知でカメラ本体のシャッターを押しました)
レリーズなくてどうしてもブレて欲しくない時は、セルフタイマーにすればいいです。
シャッターを切る瞬間にカメラ本体に触れてないことが大事なので。
撮影した画像を見て、写真が明る過ぎたり、暗すぎたりすればシャッタースピードと絞りとISO感度で調整するって感じで。
【撮影写真が明るすぎる場合(白く飛んでる場合)】
- ISO感度の数字を小さくする。(例 : ISO800→ISO200)
- 絞り(F値)の数字を大きくする。(例 : F8→F11)
- シャッタースピードを短くする。(例 : 30秒→20秒)
【撮影写真が暗すぎる場合(黒く潰れてる場合)】
- ISO感度の数字を大きくする。(例 : ISO100→ISO400)
- 絞り(F値)の数字を小さくする。(例 : F11→F5.6)
- シャッタースピードを長くする。(例 : 20秒→30秒)
※レリーズがあれば30秒を超えるシャッタースピードも可能。
そんな感じで調整してます。
注意点は、写真が暗すぎて明るくしたい場合に、
- ISO感度は上げすぎるとザラついた感じの写真になる。
- 絞り(F値)は小さくしすぎると多少周りが不鮮明になる。
- 設定を変える順番としては、シャッタースピードを上限まで上げてみる→F値を徐々に下げてみる→それでダメならISOを上げていくの順がいいかなあ。(花火や夜景の場合)
※人を撮影する場合(ポートレート)で、人物を際立たせて背景をボカしたいって場合は、F値を小さくすると背景がボケますが、花火とか夜景などで全体をくっきり撮りたい場合はF値は大きめの方がいいです。
日中の山なんかで人物と後ろの山々もキッチリ写したい場合は、絞り(F値)を大きめにする方が人物も背景もクッキリ写せると思います。
エラそうに言ってますが、オレも誰かに教えてもらったわけじゃなく、ネットで調べたりオリジナルだったりで、結構適当なのでもっといい方法もあるかもしれません。
でも、シャッタースピード、絞り(F値)、ISO感度、この3つの仕組みがわかるとだいぶカメラは面白くなるんだと思います。
特に花火や夜景なんか。
一眼レフはもちろん、そこそこの性能のコンデジにもこうゆう設定は出来ると思います。
スマホがとんでもなく高画質で撮影できる現在でも、やっぱり花火や夜景ってのは撮り方を知っていて、カメラ自体がそれなりの設定に耐えうる機器じゃないとね!って一眼レフユーザーとしては声を大にして言いたかった。
カメラに興味ない方はごめんちゃい。
あ。
あの意地悪な雲のやろうは花火開始からラストまでずっと同じ場所にいやがりました。
現場からは以上です。