マジで?コレどうすんだ?

まったくのド素人が小屋らしきものを作ってみた

ご報告しておこうと思います

こんなコトを最初に書いたからって、わざわざこのページを開いた人が途中で読むのヤメるとは思えないのですが、最初に言わせてください。


オミクロンがどうだろうと、ここ数年ずっと色々を我慢してきた私たちにとって、久しぶりに実家に帰れたり、久々に友人と酒が飲めたりで、年が明けておめでたい気分の方も多いと思います。


そんな方々がこの先読み進めて楽しくなるコトは書かれていません。
それを承知でこの先に進むかどうか判断してください。ごめんなさい。


そもそもこの内容をブログに書くべきなのか?
このまま書かないでブログからフェイドアウトしてもいいんじゃないか?
と悩みました。


こんなトキどう振る舞うべきなのか誰も正解を教えてくれないので、新年のこんなタイミングでこんな内容を投稿してよかったのかどうかもわかりません。


もしかしたらこれが本ブログの最後の投稿になるかもしれませんが、それでも5年間ブログ書いてきてここでオレなんかと仲良くしてくださった皆様、そしてコメント等では関わらなかったけど毎回楽しみに読んでくださっていた皆様にはキチンと伝えておくべきなのだろうと考えて書いています。


何日も何度も書き始めては最後まで書ききれずに下書き保存し、書く日が変わるたびに気持ちも表現も変わりつつ、何度も何度も書き直しながら今ひとつの記事にまとめている状況です。


ごく一部の人らにしか支持されないような実にバカバカしいブログではありましたが、自分なりに時間をかけて書いてきたこの5年間のデキゴトの集大成ですので、もしこの先ブログ更新しなくなったとしても、おそらくブログ自体は削除せず残しますし、これも随分迷いましたがこの記事のコメント欄も閉鎖しません。


オレが読む側の立場ならきっと一言でも声を掛けたいと思っただろうと思いましたので、コメントしてくだされば全部読ませていただきます。
が、
きっと返信はできないんじゃないかと思いますのでホントすみません。


いつものブログと違って写真なしで、この数日間のデキゴトだけを記録していく感じで書いていきますので、よろしくお願いいたします。


12月28日。
この日の夜チロたんは普通にご飯ガツガツ食って、食後のオヤツもいつも通りピョンピョン跳ねてねだって食ってましたが、午後11時ごろ吐いちゃったんだけど、これまでも勢いよく食い過ぎて吐いちゃうコトはあったし、その時点ではそんなに気にはしていませんでした。


12月29日。
いつもなら親方(ヨメ)と奪い合ってる無印の「人をダメにするクッション」で夜は好きなだけ寝てから、冬は朝方になるとベッドに勝手に登ってきてオレと親方(ヨメ)の間に寝てるのが通常なんだけど、この日朝起きたトキのチロたんはベッドではなく水飲む容器の近くで伏せた状態で頭を起こしたまま起きてました。え?もしかして寝ていないの?って状態でした。


昨日吐いちゃってから元気がないな、どうしたんかな?たまたまオレらより先に目覚めて起きてただけなんかな、それとも具合悪くて全然寝てないんかな?と色々と頭をよぎりましたが、この時点ではそこまで深刻には考えていませんでした。


29日はウチの職場の仕事納め(大掃除)でしたので通常通りの時間に出勤の準備をしていたのですが、いつもならピョンピョン跳ねながら朝メシをねだって秒で食って、さらには朝家を出るトキにハーネス用意しただけですっ飛んでくるチロたん(ルーティン化)が、メシも食わないしハーネスもつけたがらないので、ぐったりしてるってほどではないものの明らかに元気がない様子だったので、抱っこして車で職場(チロたんはオフクロの家)へ。


自宅マンションから職場(オフクロん家)までは、ゆっくり歩いても10分かからないくらいの距離なので、雨降ってなければいつもは歩いていくんだけど、この日は車で。


オフクロに「チロたん昨日の夜吐いちゃってから元気ないみたいだからちょっと気にしてみてあげて?んで、朝食わなかったから朝のエサも持ってきたからもし食いそうだったらあげて?」と言い残して大掃除へ。


午後3時ごろ年内のすべての業務を終えて、チロたん迎えに行くと「朝から元気ないまんまでご飯も食べないし、いつもなら狂ったように欲しがるからわざわざ昼にパン焼いて食べたけど欲しがる様子がない」とのこと。


これは只事じゃないなと、かかりつけの動物病院(午後の診察は4時から)まで車で行くと「年末年始休業は12/29〜1/3まで」と張り紙が。


一応電話もしてみましたが留守電。


実は今年の年末年始はアナザー実家ことクロガネ家に帰省する(遊びに行く)約束をしていて、30日の朝出発する予定で彼らへのお土産としてウチの地元の鰻屋に持ち帰りのうなぎも注文していましたし、出発できるよう準備もしていました。


が、
とてもこんな状態のチロたんを連れて行けないので、どうにか今日見てくれる動物病院を探しましたが、地元はみなどこも29日から休診でした。


ネットや電話で年末年始もやってる動物病院を探してみても、近くに今日開いてる病院はなく同じ県内で車で2時間ほどかかる動物病院か、県は跨ぐけれど車で1時間半ほどの場所に、29日(当日)もやってる動物病院を見つけて、のんきに様子見ていて明日もっと具合悪くなったらそれこそ動物病院の選択肢はもっと減るだろうし、大したコトなくただオレらが大袈裟に心配しすぎているだけならそれに越したことはないからとにかく連れて行って診てもらおうと。


県をまたぐ方の動物病院に電話して事情を説明したんだけど「ウチからだとだいぶ遠いから近くの動物病院を探した方がいいのでは?」と説得されたが「近くはどこも今日から休診で診てもらえないしもしかしたら大騒ぎする程のコトじゃないのかもしれないけど心配なのでどうか本日診てもらえませんか」とお願いして連れて行った。


食欲ないって話したばかりなのに、先生がお皿にチュールみたいなん入れて持ってきたら勢いよく食べやがったし、ケツに体温計ぶっ刺して熱を測ったけど体温にもまるで異常ないとのコトで、このまま少し様子見てても大丈夫なんかな?でもこの調子じゃ遠出(クロガネ家へ)はヤメといた方がいいかな?んでも、オレらが来るってコトで楽しみに色々準備してもらったクロガネ家に悪いな?明日の朝チロたんいつも通り元気だったら予定通り行こうかな?と、この時点では色々頭を巡っていたように思います。


先生から「うーん。なんか食欲も出たみたいだし熱もないけど、せっかく遠いところまで心配で連れてきてんだし、帰る時間が遅くなってもいいのなら今から全身麻酔なしでできる検査をしますか?」と提案してくれたので「年末のこんなタイミングで大変申し訳ないですけどやっていただけるのであればぜひお願いします」と。


検査に1時間ほどかかるそうなので、チロたん残して一旦動物病院を離れたけど特に行くトコもなく「どっかコーヒーでも飲むか」って気分でもなく、結局近くのコンビニで缶コーヒー買って車ん中で連絡を待ちました。


病院から「検査終わりました」の連絡を受けて、動物病院に戻って先生に説明された内容は衝撃的なものでした。


脾臓に腫瘍がある。
その腫瘍から出血していて貧血を起こしている状態である。


「疑わしい」「その病気の可能性がある」ではなくハッキリと「その病気である」と診断できるレベルだと。


この瞬間までバカなオレは「今日はちょっと元気ないけど明日チロたんに元気が戻っていればクロガネ家に行っても大丈夫だよね?」っていうお墨付きを検査によって裏付けて欲しかったんだと思う。


「検査の結果どこも異常なさそうですからちょっと数日様子見て大丈夫ですね」「ほら、やっぱ大袈裟に考えすぎてただけじゃんね?ああよかった。でもこれで安心しました先生ありがとうございました」って問答しか想像していませんでした。


各種検査の中でも血小板(血を止める役割)が異常に少ない数値になっているのは、体のどこかで出血あってそれを止めるために血小板をそちらに総動員してるであろうコト、それ以外の各種データ、MRI、レントゲンでも「出血を伴っている脾臓の腫瘍に間違いない」と。


そして。


脾臓の腫瘍はその臓器の位置から、摘出(手術)前の検査で細胞を取って病理にまわすコトができない(手術前に悪性か良性かの判断ができない)ので、良性・悪性にかかわらず一刻も早く摘出すべきであると。


体内でわずかな出血程度であれば体内の血小板を総動員してどうにか止められているから貧血気味になっても「なんか元気ないなあ」くらいで済んでいるが、一旦体内で大出血をを起こすとそんトキはもうそれでダメだろうと。


今まさにいつ破裂するかわからない爆弾を抱えているようなものですと。


その後説明されたもっと衝撃な宣告は、


脾臓にできる腫瘍の2/3(70%)は悪性(血管肉腫)であるコト。
外科的に脾臓と腫瘍を丸ごと摘出したとしても(脾臓自体は摘出してもその後さほど問題にはならない臓器らしい)悪性だった場合の余命は驚くほど短く、脾臓の腫瘍を脾臓ごと摘出し悪性腫瘍だと診断されてから即抗がん剤治療をしてもその余命はおよそ数ヶ月ほど、抗がん剤治療をしなければ早ければ数週間で命を落とす可能性が高いコトを説明されました。


要するに手術で脾臓と腫瘍さえ摘出すれば安心って病気ではないのだと。
この病気の70%が悪性腫瘍(血管肉腫)で、もし悪性腫瘍だった場合はどんな治療を施しても持って数ヶ月なのだと。(あくまでもデータ上の話ですが)


この日診てくださった先生は、ご自身の病院も明日30日から休診になってしまうので、この近くの病院で年末年始も休診せず診てくれる病院があるので、明日の朝10時に診てもらえるよう手配をしましたが行けますか?と。もちろんです。


今日検査した全てのデータはCDに焼いたのでそれを向こうの病院に渡してくれと。
向こうの病院の都合にもよるがもし即日手術してもらえるのなら一刻も早い方がいいでしょうと、初めて行った病院なのにそこまでしてくださって、泣きながら説明を聞いていました。
ホントに感謝しかないです。落ち着いたらお礼に伺います。


帰り道、あまりに突然のことで呆然としすぎて、うっかり気を許すと泣き出してしまうし、とにかく事故らないように、まずはとにかくクロガネ家には急いで状況を説明し、楽しみに準備してくれていたのにドタキャンした上この年末年始に余計な心配をさせて申し訳ないと連絡。


次に考えたのは、明日10時に診察してもらってもし即日に手術をしてもらえるんなら、自分らはどうすべきかってコト。


悪性かどうの余命がどうのは口に出さず考えないようにしていました。
とにかく今目の前のすべきコトのみを考えるってコトに集中してしました。


何でもかんでもリサーチしたがるオレですが、今回だけはなぜかネットで病気のコトを調べるコトをヤメようと思ったし実際今でもまったく調べていません。


先生からの説明を受けた時点で、この病気に関してリサーチしてもオレらが安心できるようなコトが書いてあるとはどうしても思えませんでしたから。


今回に関しては、実際にチロたんを診てくださる先生だけを頼りに、たとえ結果がどうであろうと、実際にチロたんを診察した先生の話と処置を信じる以外ないと腹を括りました。


この日の病院へは家からグーグルマップで1時間15分ほどかかる動物病院に、1時間以内に着きたいためにバスではない車で快適なスピードで動物病院に連れて行きましが、明日はもし即日手術してもらえなかったとしても、チロたんと一緒に病院の近くにいる(泊まる)コトができるので、バスで行くコトに決めました。


バスの方はクロガネ家に行くために完璧に準備してあったし、なんなら最悪大雪の中立ち往生しても2,3日は耐えられる装備をしていましたので。


ガソリンの予備、ポータブル電源(フル充電)、電気毛布、カセットガスのストーブ、水と食料、ポータブルトイレなどをバスには積んである。


当日手術ってコトになったら、チロたんいなくて人間2人だけなら年末年始でもどっかホテルも空いてるだろうと調べたら2,3すぐ予約取れそうなホテルも見つかりました。


最悪、ホテル取れなくてもバスなら車中泊も可能。


もし入院長引いてしまって、手術後安静にすべきチロたんがウチらと離れるコトで不安すぎて安静にできないのようなら、病院の駐車場でもいいからオレらと車ん中で一緒にいさせてもらえないか提案もしてみるつもりだった。


とにかく明日は病院への道中を15分程度短縮するスピードより、最高時速80kmの鈍臭い車でもバスの方が何かと対応できるだろうと、そんなコトをチロたんの頭を撫でながら考えていました。


12月30日。
流石にオレらも昨日は一切腹も減らないので何も食わず、寝たんだか寝てないんだかな状態でしたが、チロたんは昨日ほど元気ないってコトもなく出かける準備にソワソワしながら、とにかく朝10時前には病院に着くよう家を出ました。


前日の動物病院から紹介していただいた病院はとても大きな病院で年末年始も1日も休まず(年中無休で)診療してくれてる動物病院でした。


心からありがたいし、こうゆう病院が地元にある人らは安心だろうな、と。


10時10分前には受付を済ませましたが、12月30日でもかなりの人が受診を待っている状態でした。


11時過ぎにようやく呼ばれ、昨日の検査データを見ていただき「昨日の先生の診断で間違いはないけど、本日の出血の具合も検査させてもらってもいいですか?」と聞かれたのでお願いして、検査結果を待ち、主治医の先生から「やはり手術は早い方がいい。もし今日これから手術となれば大丈夫か?」と聞かれ「もちろんです。こんな日(12/30)に申し訳ないけど手術していただけるのであればありがたいです」と。


チロたんの手術がその場で決まったので同意書にサインして、離れるのがイヤでキュンキュン鳴いてるチロたんを泣きながら置いて病院を後に。


入院は状況によって何日になるかはなんとも言えないが術後の経過が良ければ2泊くらいであまり芳しくなければ最大で5日ほどになるかもとのコトでした。


年末年始は通常時と診療時間は違うが、翌日(大晦日)でも病院開いてる時間内なら面会はOKとのことで、すぐに病院近くのホテルを調べてとりあえず2泊(30日、31日)の予約を入れた。


手術が終わったら電話で連絡入れますとのコトだったので、できるだけ近くにいて、手術後即駆けつけるつもりでホテル(動物病院まで車で5分)の部屋で待機しました。


ホテルで連絡を待ってると「手術は無事終わりました。もう少しで麻酔から覚めると思うので来られますか?」と聞かれたので「即行きます」と。


一旦地元にでも戻ったと思われていたのか「そちらからですと1時間半ほどですか?」「いえ、5分のトコにいますのですぐ着きます」と手術終えたばかりのチロたんに会いに動物病院へ。


同意書には当然のコトながら「手術中どうにもならない事態になるコトもあるけど了承してください」にサインをしているので、とにかく手術が無事終わったコトで泣いた。


手術終わったばかりの部屋に通されチロたんの頭が見えたので「チロたん?」と声をかけたら、頭を持ち上げてコッチを見てくれたのでまた泣いた。


摘出した脾臓と腫瘍も見せてもらった。


貧血気味からの手術なので輸血しながらの手術だったと。


病院犬のプルートちゃんの血液とマッチしたので、その子の血液を輸血してくださったそうです。
プルートちゃんには一度も会えてないけど名前は忘れない。本当にありがとう。


昨日から何度聞いても動物病院の名前もホテルの名前も覚えられないオレだけど、プルートちゃんの名前だけは一発で覚えました。忘れません。


先生と看護師さんスタッフの方に死ぬほどお礼を伝えてまだ少し朦朧としているチロたんをお願いしてこの日は病院を後に。


翌日(12月31日)は朝10時から診療開始なので、何時に面会できるかをその日の混み具合で伝えるので9時半ごろ一度電話してみてくださいと言われました。


とにかく全身麻酔から無事に目覚めたコトに安堵しながら親方とメシ食いながら、今ここでオレらがどんなに泣いて落ち込んでもチロたんの治癒や今後に一切関係ないのなら、とにかく今悲しむのはヤメよう、そんなコトは何かあってからいくらでもできるから、と努めて普通にしようとしていました。


チロたんだけがいないいつもの家に戻るのではなく、ホテルにいたのも良かったと思う。
2人して溜息つきながらメソメソはしていませんでした。


12月31日。
そうゆう仕組み(サービス)があると聞いて登録しておいたので、親方のLINEに病院から「本日のチロルちゃん」と午前9時前に入院中の朝一のチロたんの写真が送られてきました。


送られてきた写真のチロたんは笑顔だった。何度も見た。
嬉しさで泣きながら何度も。


9時半に電話して面会に行っていい時間を確認したら、朝一の10時に来ていただいて大丈夫ですとのコトで、10時に面会へ。


前日、処置を待ってる間サポートしてくれるスタッフさんがいて何かと気を使っていただけて、我々としては全て病院(先生)の言う通りにするが、入院中あまりにチロたんが不安がって安静にできないようなら、可能であればできるだけ一緒にいさせてほしい旨は話していたので、この日の面会も個室を用意してくださり、面会時間も通常なら数十分とからしいが、他にこの部屋を使って面会する方が入るまでずっと一緒にいていいですよと言ってくださった。ホントにありがとう。


個室の面会室に案内されると、点滴のチューブが右前足につながっていたけど、思ったより元気なチロたんがいて「チロたん」って声かけたら異常な程喜んでジタバタしてんの見て心から安心した。


この日朝から病院スタッフがあげてもご飯も食べず、おしっこもしなかったらしいが、ウチら来てから出してくれていたご飯も少しずつ食べたし、まだおしっこしてない旨を伝えたら、少しなら外歩かせておしっこしてきていいですよと言われたので、一旦点滴外して病院から借りた首輪つけて外に出したら秒で大量のおしっこして安心した。


気を使ってもらったのか、ホントに大丈夫だったのかわかりませんが、結局朝10時からこの日の病院業務が終了する午後5時までずっと個室の面談室で一緒にいさせていただきました。1秒も離れることなく。


一緒にいて特に何するでもないのですが、チロたんはオレらが一緒にいることで周りがガヤガヤしてても、他の動物が隣の処置室で鳴いていてもオレらがすぐ目の前にいるコトで安心して寝てました。


夕方お別れんトキにはこの世の終わり感全開でヒーンヒーン鳴いてましたが、この日の先生と看護師さんの話では、術後の体調は良好なので、明日退院でも大丈夫そうだと言っていただきました。


最初の説明で「術後体調良ければ2泊3日くらい」を聞き逃していない上に「悪ければ最大で5日ほど」の方はあまり聞こえてなかったので、ホテルは2泊しか取っていませんでしたし、遠回しに今すぐにでもチロたんを連れて帰りたいってプレッシャーをかけつつ、先生の言うコトはちゃんと聞くつもりだったので、もし「もう少し入院させたまま様子を見たい」と言うのなら、宿泊を伸ばす手続きをとるつもりでした。


チロたんのいない年越しはチロたん迎えてから初めてで、うっかりすると寂しいなとか思ってしまいそうでしたが、そもそも新年だの年末年始だの、なんなら1日が24時間だの1年が365日だの、そんなんは人間が勝手に決めた人間以外には一切関係ないコトなんで。


オレはよく言うんだけど「自分がどこにいるかを気にしなければ迷子になることはない」って思ってるフシがありますし。


自分ら人間が勝手に決めた仕組みにわざわざ苦しめられる必要なんて一切ない。
オレも親方もさすがにぐったりはしてますが、過剰に悲しんではいませんでした。


まだ病理検査の結果が出ていないからオレらはチロたんの病気が悪性なのか否かを知る由もありませんが、そんなんはもうとっくに決まっているコトなのです。
もうなんなら検査の結果もいらないのです。
知ったトコロでどうすることもできないのですから。


普段から大して神様に感謝もしてないオレがこんなトキだけ全開で神に祈ったって聞いちゃくれないだろうし、周りが心配になる程メシも一切食わずやつれようが、どんなに泣き明かそうが結果が変わるコトはないのです。


気を許すと自然に涙は出るけど、過剰に落ち込んだり過剰に心配してもどうにもならないのです。


2022年1月1日。
よし今年もチロたんとバス乗ってアチコチ遊びに行こうな!と悪性だの余命うんぬんは聞かなかったコトにして誓ってから、朝チロたんをお迎えに行く準備。


元旦から病院やってくれているコトに感謝して、こんな日から働いてくださっているスタッフにわずかばかりの差し入れ持って、昨日の面会室に通されました。


ほどなくしてチロたんが離れたトコからもわかるくらい尋常じゃない喜び方で登場。


「お父さんとお母さんが来たの顔見えなくてもすぐにわかったみたいです」と元気な様子でジタバタしてるチロたん見て心からホッとした。


現在、
私たちチロル家は自分でも驚くほどいつも通りです。
悪性だったらどうしようとか、余命がわずかかもしれないとか、そんなんどんなに考えてもどうにもならないコトなのです。
もちろんチロたん自身もそんなコトわかってません。


オレはパチンコで80%の高確率で当たる激アツリーチを周り中に注目されながらハズせるオトコです。
そのムスメが悪性ではない30%の方を引き当ててもいいじゃないですか。


もし悪性だったからと言ってなんだって言うんだこのやろう。


だったら、
チロたんにはいつも通りの日常を送らせることがいいと思いました。
手術直後なのでチロたんも「ちょっと腹が痛えけど?サトシ」「なあ散歩はどした?」くらいはムカついてるかもしれませんが、いつも通りすぐ近くにパパとママがいて、いつも通りの時間にメシ食って、いつも通りオヤツもらって、夜はクッションをママと奪い合い分け合って寝る。


チロたんがウチの大切な家族になって10年間、1日も手抜きなくこれ以上ない愛情を注いできた自信があります。


だから、今更余命がなんだかんだ言われたところでこれ以上の愛情を注ぐコトなんてできないわけです。常にこれ以上がない最大でしたから。


今目の前に動いてるチロたんがいるので、事態の深刻さにピンときてないってのもありますが、こんな事態になったらもっとオレも親方も取り乱すだろうと思っていただけに意外でした。


なので、
皆様もこの記事を読んで過剰にショックを受けることなくどうかいつも通りの日常を営まれてください。
浮かれている人は浮かれたままで、幸せな人は幸せなままで、悩んでいる人は少しずつでも今より良くなる未来を信じて、いつも通りに。


冷たい言い方かもしれませんが、オレや親方そしてこれを読んだ皆様がショックを受けてどんなに悲しんだところで事態は何も変わらないのです。
検査結果を待つまでもなく結果はもうすでに決まっているんです。
受験が終わってから急いで勉強し始めたってどうにもならないんで。


オレの中では、
16歳17歳の高齢犬になったチロたんがもし目が見えなくなってヨボヨボになって歩けなくなったとしても、そんなトキにどうするかのシミュレーションも漠然とできていました。


沢山のワンコブログを読んで、もしチロたんが病気になったトキにどう振る舞おうかも考えていたように思いますが、結局は実際に自分の身に起こってみないとわからないものだなと。


こんなん読んでしまったら皆様も検査の結果だって気になるでしょうし、その後のチロたんのコトも気になるでしょう。


それをブログに書くか(書けるか)どうかはホントすみませんその場になってみないとわかりません。


だから、
もしかしたらこの記事を最後にもう投稿しないかもしれませんので、一応ご挨拶だけさせておいてください。
もちろん書き続けるかもしれませんので、その際はまたよろしくお願いいたします。


今まで本当にありがとうございました。
まさかこんなに多くの方に読んでもらえて、コメントでこんなに仲良くしていただけるとは思ってもみませんでした。
だからこそ5年も続けてこられたのだと思います。


顔も知らない、会ったコトもない、実際に話したコトもない人達にこんな感情を抱くとは思いませんでした。


ブログ書き始めたトキと違って今では心から皆さんのコトが大好きです。
ありがとう。本当にありがとう。


オレらチロル隊は大丈夫です。
チロたんも術後数日とは思えないほど元気で食欲もバッチリあります。
いつも通りです。
信じられないかもしれませんが、オレも親方も悲しむのは完全に先送りして、いつも通りメシ食って、散歩にこそ行けませんが、チロたん横に寝かせて「イカゲーム」とか1日で全部観ました。


この先どうなろうとも最期の最期まで絶対に悔いのないよういつも通り暮らしていきます。
どうかそれだけは信じてください。そして皆様もいつも通り暮らしてください。
お願いですからこれ読んじゃってからショックで何も手につかないとかヤメてくださいね。
オレらがいつも通りにしてますので。それだけは。


今までウチのブログを通じてチロル隊に関わってくれた皆様、そしてこれを読んでくださった皆様にこれ以上ない精一杯の愛を込めて。



2022年1月3日 チロル

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