炉壁を完成させてみた件
死霊のはらわたチロル。
サモアから劇的な4トライでの勝利の翌日。
この日は、ここ最近のチロル家にとって一番長い日でした。
朝の8時。日曜日のこの時間にはもう作戦行動を開始していたのですが、ブログなので時系列で追わず作業単位で記録していきたいと思います。
まずは、前回大変気分良く作業を進められた炉壁から。
ガイアにもっと輝けと囁かれまくって、
見たことも聞いたこともないガイドレールという金物で壁から25mm離して、そのガイドレールに不燃材であるケイカル板を貼り合わせて壁の下地としたトコまでがあらすじ。
さて、
問題はあのケイカル板にどうやってタイルを貼るんでしょう?
って一番大きな問題が残ってること。
炉台に耐火セメントを使って大失敗した経験から、ケイカルは何かを接着するには信じられないくらい不向きな素材だと思い知らされた。
その後のコンクリボンドでつくにはついたが、炉台は上に重量物乗るからまだしも、果たしてそんな程度で壁にくっついていられるのか?って疑問が。
最近、ド素人のクセに未知の施工に関して昔ほど熱心に調べなくなってきて誠に遺憾ですが、適当に調べた感じでは「ケイカルはとにかく粉っぽいので接着はニガテ」であると。
そんなん今更言われても困るし、なんなら言われなくても身を以て体験したし、だからと言って炉壁に使う素材としてケイカル以外はあんま見たことないし…
で、
オレなりに出した結論が、まずはケイカルにプライマー(接着する前処理の糊のようなもの)を塗ってからボンドを使用しようと、
急いでたので楽天原理主義者のオレも、翌日に必ず届く上に送料無料のAmazonから、
これがケイカルに効くのかどうか正直よくわからないけど、確かケイカルに使ってるページを見たような気がするし、これ以外に適当なプライマー(シーラー)を見つけられなかった。
まずは、
ケイカル板は粉っぽいので無駄かもしれねえけど、
一応水拭きをして、
まったく謎の液体カチオンシーラーを
タイルを貼り付ける予定のケイカル板全面に塗布。
乾燥したら、
もうコレでダメなら他に何も思いつくコトはない!と
最終兵器、ラスボス網の登場。
ラス網は屋根上の煙突にタイル貼るときに使った事がある。
この網にセメントやボンドが食いついて剥がれにくくするというもの。
ただしラス網自体が5mm厚のケイカルに効くのかどうかってのが超絶に不安だが、現時点でラス網なしでタイルがケイカルにくっつく気がしねえんだから仕方がない。
ダメならやり直せばいいんだろ?やり直せば!ってのがDIYだもの。
DIYと書いて自己責任と読むし。
壁の幅にラス網をカットしてタッカーでバシバシ留めてたら、
エア工具大好き親方(ヨメ)が黙ってられず
「あたしもそれやりたい」
と、パジャマ姿で登場。
ビシバシと昔の感触を思い出すかのような腕前。
エア工具の中でも反動がないタッカーが親方のお気に入り。
見事です。親方。
腕は衰えちゃいねえっすね?
現場監督も親方の腕前を目を細めてご覧になっている。
親方の問題はすぐ飽きる事。
1/4くらいをやって「親方はもう満足したからもういい」との事で、
残りはチロル工務店下っ端がやります。
タイルみてえな地味に重てえもんを、重いクセにすげえ脆い(しかも5mm厚)で有名なケイカルに貼って大丈夫なんか?って話だけど、別にリーチ・マイケルにタックルされるわけじゃあるまい、この壁が弱いってのは作ったオレらが一番知ってんだから気をつければいいのだな?
ララァは賢いな。
ああ、ちなみに前回炉壁下地作業のラストで、ガイアに囁かれて
今つける必要なんて全くない煙突
を目の前にあってウズウズしてたからついつけちゃった、
▲アレは、
親方が1度、オレが2度、アタマをぶつけたトコで強制撤去。
ふざけんな!邪魔なんだよこのやろう。
誰だよ、壁の作業残ってんのに煙突取り付けたバカは。ガイアのやろう。
もう後戻りもできねえし、強度はもちろんストーブの熱に対してとかになると、もう知らん。
考えだすとキリがねえ。
ダメならダメだったときに考えるんだよ。誰かが。たぶん。
不安ながらも全体にラス網を貼り付けたった。
んで、
タイルに使うボンドはコンクリボンドじゃなくて、
やっぱり翌日届いて送料無料のAmazonから、屋根の煙突にも使ったタイル用のボンドを。
ボンドとかセメントとか買うトキに困るのが、オレが使う量って一体どのくらいなのかまるでわかってないコト。
ケチるつもりはないけど、こんなもん過剰に余られても困る。
ちゃんと調べれば施工面積とか出てるんだろうけど、そんなもん読んでイチイチ計算するほど暇じゃねえのよ?
スター・デストロイヤー作ったりしなくちゃならないし。忙しいんだよオレ。
炉台にコンクリボンドを1kg使ったので、少し多めかもしれないけど壁は二枚だし雰囲気的に2kgを二本注文。
遠い昔、遥か彼方の銀河系で...
セール品を見つけて購入したまま、物置小屋に2年も放置されていた
残りのセール品タイルをスベテを持ち込んで、
さあ!取り返しのつかないコトをしてみようじゃないか。
こんな感じで壁側にたっぷり塗ってタイルをグリグリ押し付けて貼っていこう、
と思ってたんだけど、
ちょいまて。
こんな使い方してたらボンド全然足りなくなるわ!
と、
超絶にケチりだすチロル工務店。
これを壁にグリグリ押し付けてラス網に食いつける方向に舵取り。
次々と不安な要素を足していく…。
下は熱気を上に抜けさせるために下地の段階から15mmのスペーサをかまして開けてある。本当にコレ必要な工程なのか知らないけど。
手とか養生のダンボールとかアチコチにボンドがつき始めて
ムッキーーーーヽ(`Д´)ノってイライラし始めたってのに、
目地を入れるためのスペーサーのやろうが!!!
炉台作りのトキに…
▲あまりに十字路がクランクになった反省から、
炉壁こそはもっとちゃんとした十字にしたくて、
スペーサーをしっかりと噛ませたいのだが、
もう超絶にイライラするほど、
こっちのスキマ合わせれば、反対側のスペーサーがポトっと落ちて、それを合わせ直すと今度は別のが落ちるの繰り返し。
ええい!冗談ではない!
何度壁パンチしたか。
そんだけパンチされても壊れない壁であるコトの確認作業をしてるんだよ。
もうこれ以上はムリぽ…。
体力の限界…、気力もなくなり、引退することになりました
特に縦の目地幅はもうどうでもいいわバカヤロウ!って結論に達したチロル工務店。
あまりにイライラして
「っざっけんな!てめ!このやろう!いい加減にしやがれ!」
と大声出しては壁パンチする殺伐とした現場なので、お姫様は気持ちのいいお外に避難。
もんのすごいイラつきながらも、
どうにか左側半分を終えて、
カルピスで一服。正気を取り戻す時間。
今タイル貼った壁はタイルをカットしなくて済むような大きさにしたのでいいのだが、次に施工する正面の壁は、タイルをカットする必要があるんだよ…。
しかーし!
こちとら新型モビルスーツ(マキタ・マルチツール )があるんでい!
と、
色んな刃先を試したが、マルチツールもタイルを切るのはニガテらしく全く実用的じゃねえな?と。
やっぱここは、
1,980円の超おっかないグラインダーを引っ張り出してきた。
コンクリ、モルタル、レンガなどいけるダイヤモンドカッターをつけて、ゴーグル装着して、とんでもない大音量と粉塵を撒き散らして、
指先ひとつで瞬殺。
やっぱタイル切るのはグラインダー一択だわ。
3枚カットしたタイルが必要なので、
サクッと3枚瞬殺して、
とんでもなく粉まみれなのでブロワの刑。
さあ死ぬほどやりたくねえけど、残りの壁もアムロ行きますって。
行けばいいんでしょ?ブライトさん。親父にもぶたれたことないのに?
もうスペーサーを縦に入れるのはハナから諦めてるし、慣れもあってさっきほどはイラつかずに、
どんどん貼っていく。
ボンドの使用量に懸念はあれど、ラス網にグリグリ押し付けるコトでだいぶ効いてる気はしてる。
プライマーだけじゃなくラス網併用で大正解。今んトコの感想だけど。
あとは頼む!ラス網持ってくれ!と悲壮な願いを込める。
入り隅(コーナー)のトコはチロル工務店じゃ目地は無理と判断したので付き合わせ。
完成!
なんかっ!遠目に見ればいいんじゃねえか?
これ以上はチロル工務店にや無理中の無理。
壁をパンチしまくった右手の拳が痛えけどよく最後までやりきった。
下地のトキにはちょっと炉壁の背が高すぎるかな?とも思ったけど、そこまで気になる程でもないな。
慣れたし。
んで、ひとつ心配なのが、
空気層25mmのあの隙間にモノを落としたら下から出てくる15mm以下のものじゃねえと、2度と取り出せないな?って事。
で、ホームセンター行って、
400円くらいのこんなのを買ってきて、
あんな感じで上に被せとく。
これで空気は抜けるだろうし、まだ多少隙間はあれど、あんな隙間から落ちたモノなんぞ知らん。
さあ、ここからいよいよ本日のメインイベントなのですが…。
もちのろん薪ストーブです。
それは次回の記事で。
はあ?
とか聞こえてきそうだけど、オレの場合とにかくひとつの記事的に長いし、炉壁の完成と薪ストーブ設置は分けとくんだよ。
なぜ分けるのかはオレもわかんないんだけど。
なんか気分と雰囲気的に。
ここまで来てさすがに次回ミレニアム・ファルコンのプラモデルとかの記事にするとかそれはないです。
スター・デストロイヤーとラグビーは途中に挟まれましたけどなんかごめんなさい。
で、
チロル家の一番長い日メインイベントの前に、
薪ストーブをどうやって選んだかを一応書いときます。
薪ストーブを選ぶ際、悩みに悩んで重要視したのは
- 大きめの耐熱ガラスがあって炎が見える事。
- 上の天板で調理等できる事。
- 煙突は150mm径なので(アダプターはあれど)150mmの煙突の薪ストーブがいい。
- 部屋は小さいので(17畳ほど)あまりオーバースペックにならない事。
- 暖房能力よりはデザイン的に気に入ったものを。
- 鋳鉄か鋼板かは悩むが値段的に鋼板になりそう
- 増税前に買え!
- そして予算は10万円以下。
次回、おや?何か届いたようです。