マジで?コレどうすんだ?

まったくのド素人が小屋らしきものを作ってみた

【後編】セルフビルダー失格の烙印を押された日【後編】

オレひとりで煙道に煙突を固定して、さらに調子に乗って初のセメント練りでパニックになって精根尽き果ててたその日、親方(ヨメ)とチロたんは仲良くサイクリング行ってたんだと。
マジか。ずりい。
オレだって一緒にサイクリングりたかった…。
チャリ一台しかないから無理だけど。

サイクリングなんて何も楽しくなさそうなあの白い生き物がチロルです。

親方がせっかくのサイクリングなのに、チロたんと一緒の写真がなくてムキーーーヽ(`Д´)ノってなってた。
これまでチロたんと親方が楽しそうに写ってる沢山の写真は全部オレが撮ってるんだって気づいたか?
オレのありがたみに感謝しなさい。


で、
前回の続き。
耐火セメントでタイルを貼ってから数日。
(ラグビーW杯日本vsアイルランドの日です)


親方とチロたんと3人でマウンテンベース。

どれどれ耐火セメントはしっかり硬化してやがるかな?


タイルの上に乗ってみたら…。


安西先生…なんかガタつく気がするんですけど…


てか、
気がするんじゃなくてガタつく!!


ポリグリップとか入れ歯安定剤を入れたほうがいいレベル。

手でグッと押しただけで反対側が持ち上がります!安西先公!


それはエマージェンシーじゃねえのか?


そんな状態なので、もちのろん、
タイルが手で剥がせたー。やだー\(^o^)/

ララァ…そういう冗談はやめてくれないか?


上の茶色いのは入れ歯安定剤代わりにいい!と、試しに根太ボンドをつけた名残。
マジでオレ…どうかしてた。すまん。
あんなんでどうにかなるはずもないのに…。
こんなトコにいるはずもないのに…。


それだけエマージェンシーだったってコトでひとつ。


で、

オッケー!グーグル。
セメントで固定したはずのタイールがキレーイに剥がれーる\(^o^)/

なんだこれ。
死ねばいいのに。
サトシをじっくりと苦しめながら死刑にしてやりたいこの気持ち。


もうダメぽ…(・_・。)


誰にも言われてねえのに、オレがセルフビルダーとしてセメント練ってみてえって理由だけで、耐火セメントをケイカルに使うとかよくわかりもしねえコトをした罰だ。
踏んだ時にガタついてないように思えた他のタイルも、

ちょっとバールかけるだけで、

見事にペリペリと剥がれていく。

あの夜遅くまで頑張ったアレはなんだったんだ安西さんよお。


呆然としながらも、アイツらが勝手にくっつき直してくれねえ限り、あの硬化しちまいやがった耐火セメントを剥がさねえとダメだよね?ってコトはオレの脳みそでも理解できる。

ちょうどいいタイミングで買ったとしか思えねえ、マキタのマルチツール


マキタ マルチツール TM3010CT


の替え刃セットの中に、


【CURT PRODUCT】マルチツール 替刃 アルミケース入り スリムサンディングパッド マキタ 日立 ボッシュ カットソー 互換品


それっぽいものがあったので、

取り付けて、

うほ。
これ結構取れるな。


んが!ちょっとまて。
あの範囲全部コレでチマチマ取るのかよ。


もういっそのコト、セメントのガッツリくっついたケイカル板を全部剥がして、ケイカル板からやり直した方が早いんじゃねえか?
あんなもんタッカーで留めてあるだけだし!と天才は気づく。


ところがっすよ?
アチコチからバールかけてもケイカルが剥がれてこねえ…。
たかがタッカーで留めてあるだけのケイカルがなんでこんなに剥がれねえんだよ!

イラついてケイカル板の途中に切り込み入れて、そこからバール入れたら、

ケイカルがボロボロ崩れるだけで剥がれねえ。


わかった。
わかってやった。


オレ、ケイカルをタッカーで留めただけじゃなくて
根太ボンド大量に使って接着してんだわ!


忘れてたよ…。
そら剥がれねえわ…。
こうなるともうバカさにブレーキはな〜いぜ〜えええええ。ハイティーンブギッ!


ボンドで接着しちゃったケイカル板を剥がすよりは、
最初の方法でチマチマとセメントを剥がす方がまだマシだな?と、
仕方なく、

あの範囲全部の硬化したセメントをマルチツールでハツって剥がしていく。


とんでもなく粉塵が舞うので、

チロたんは外に出てもらって、

親方にもベッドや布団を全部外に出してもらって干してもらう。

親方いて助かった。

オレひとりなら、ベッドや布団を外に出すだけでも時間がかかっちまう。
あと天気予報は曇り雨だったのに晴れてくれたのも幸い。

作業用の掃除機も引っ張り出してきて、少しずつ硬化したセメントを破壊して剥がしていく。
もう…
今やってるコトがあまりにもバカバカしくて
てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ(あばれはっちゃく)

2時間くらいかかって、なから剥がし終えた…。
(※なからとはおおよそとか大体の意味の方言)

なんかWeb上だとちっともキレイに見えないかもしれないけど、これはもうオレの作戦と言っていい。


このケイカル板が剥がせない以上、この上からまたタイルを貼らなきゃいけない訳で、その際すでに染み込んでいるあのバカ耐火セメントがナノレベルでケイカルに食いつきプライマーの役割を果たす。
さらに表面に細かな傷をつけることで物理的接着力が増すという理論によるもの。
さすが天才。


(あとで、セメント接着面は出来るだけ滑らかにしましょうってどっかで読んだ気もするがそんなの見なかったコトにした。オレ発のナノ理論を優先)


そしたらね今度はね、

こっちのタイルについたバカを剥がさねえと。
てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁシーズン2

マルチツール全開。
あのおっさんの創造的な使い方とは180度異なる破壊方面だけどマルチツールすげえ役立つわ。
てか、
18Vバッテリー仕様にしなくてよかったじゃねえか。
こんな数時間ものセメント破壊作業なんて何回バッテリーチャージし直すのよ。
100V最高だぜ?おっさん。

これもナノプライマー理論(偽)を用いてあんな程度で許したった。


はい次どうぞー!

・・・。


(一人飛ばして)
次の方どうぞー!

あの全面にガッチリついてるバカは破棄。新しいタイルを用意する。

ふう。
あのバカ一枚除いて全部剥がし終えた。
これに1時間。


実に午前中いっぱいかかって「耐火セメントやったるでー!」って興奮する前の状態に戻した。

チロたんおいで。残念なバカを労っておくれよ。
室内の粉塵をブロワでも飛ばして、

親方が細かな部分も掃除してくれる。
マジすまん。

床なんかはちゃんと

水拭きしてもらって


宣誓!
もう2度と、もう2度と!
あの部分に耐火セメントを使わないコトをここに誓います!


ホントは耐火セメントの前に思いついてた
煙突のトキに使った接着剤(タイルボンド)みたいなのがいいよねーと考えてた。

最初っからコレ使えば何も問題はなかったんじゃねえかバカやろう。
何がセルフビルダーたるもの指先ひとつでモルタルだよバーカ。

あのタイルボンドは塗りにくかったり扱いにくかった記憶は一切ないし。


あまりに全身粉塵だらけで親方から「頭も真っ白だからブロワかけてこい!」って言われて、頭にもブロワ浴びて部屋に戻って調べ物してたら、

すごいコトになってた。
フィリピンでナニかを違法アップロードして逮捕され日本に強制送還される犯人のコスプレ。


ちょうど昼時だし、

肉まんで小腹を満たして、タイル用のセメントを買いにチロル隊総出でホームセンターへ。


マウンテンベースから近いホームセンター2店舗には、炉壁で使いたいと考えている軽量鉄骨(軽天)が売ってなかったので、少し離れた場所にある初めてのホームセンターへ偵察に行ってみたんだよ。

なんだと?
クロガネだと?縁起でもねえ。

ええい!アチコチに悪夢のようにあのおっさんネームがああああ。


でもおっさんホームセンターは

ペット用のカートがあるので重要文化財店。
ありがたい。
しかも2店回ってなかった軽量鉄骨(軽天)があった!
おっさんホームセンターグッジョブ!

この日はどんな種類があるかだけを偵察して購入は見送り。
増税後になるが仕方あるまい。

犬が好きなクセにやたら猫の服を着たがる親方。
そう指摘したらコレはそもそもオレのTシャツなんだとか。嘘だろ?
着たことはもちろん一度も見たコトねえぞ?


んで、軽量鉄骨(軽天)はあるのに、肝心のタイル用ボンドがお風呂のタイル補修的なモノしかねえ…。


流石のAmazonも15分くらいでマウンテンベースまで届けてくれねえだろうし。
他に代用になりそうなモノが

これしかなかったので、もういい。これでいく。


ビニル樹脂系溶剤接着剤って書いてあるのが、ストーブの熱で大丈夫なんか?って思うが、ホームセンターじゃない方のクロガネさんに他にも聞きたいコトもあったので、電話して聞いたら
「薪ストーブの下はそんなに熱持たねえよ。ウチの猫はストーブの真下で寝てるぞ?」
って言ってたので大丈夫だと判断。


ええい!
だったらなおさら耐火セメントのバカさが浮き彫りになるじゃねえかあああああ。

うほ。
いい感じの粘度だな。
これだよこれ。


ここにナノレベル接着力的プライマー理論な下地の、

ケイカル板を水拭きして粉塵をキレイにしてから、

もちろんナノレベル理論のタイル側も。

一缶で全部貼りたいので、一枚のタイルにこんな程度コンクリボンドつけて、

貼っていく。踏んでグニグニするとボンドが伸びるのを感じる。
これだよこれ。
耐火セメントのトキにはまるで感じなかった感触。


なに?この作業のしやすさ。
そしてくっついてるなあ!って感覚。


実のところ、耐火セメントんトキはやりながら
「ああ、ダメだろうな」って思ってたしね。
でももう後には引けなかったしね。

目地スペーサーを活用してるものの、
しかもタイルを置いてからグニグニ動かす時間的余裕だってあるものの、

どうしてもズレる箇所があるけど、もう今更知ったこっちゃねえ。
もうヘトヘトなんだよオレ。

ちょうどぴったり一缶使い切る感じで、
なんと!

サクっと15分ほどで貼り終えたった。
しかも耐火セメントのトキより全然不陸(凸凹)もなくキレイに。


マジかあ。


あの日に戻って耐火セメントって言ってるバカを銀河系の外までぶっ飛ばしたい。
もしくはサトシの肛門にエアコンプレッサー差し込んで、全開の圧搾空気を送り込みたい。


タイル貼り終えて、午後4時ごろキックオフの

優勝候補同士のオーストラリアvsウェールズを観戦。


ウェールズ強えな。前節のジョージア戦も見てたけどマジ強え。
前半からウェールズ圧倒的に思われたが、そこはさすがオーストラリア。
怒涛の追い上げを見せたが、時すでに遅し。ウェールズ勝利。


優勝候補同士の一戦を見たのだが、
今の日本代表なら怖さを感じんのだよ。ジークジオン!
まとめてかかってこいってこのやろう。
勝利の栄光を君に!


コンクリボンドの硬化時間が2時間くらいって書いてあったので、もう4時間ほど経ってるし、次回に目地を入れるとまた硬化待ちになるので、どうしてもこの日のウチに目地もやっちゃいたい。

親方に「白じゃなくていいのか?」って言われたけど、灰とか落ちてすぐ汚くなりそうだし、タイルが薄いピンクっぽい(セール品)だから、濃い方がいいんじゃねえか?と、

濃灰色をチョイスしてた。
疲れのせいで浮かれたOK!女子のイラストに軽くカチンとくるが、

緩めに練って、一袋しかないので、

ちょっと手元が暗めなのでLEDランタンも動員して、

全面に塗らずに目地中心に流し込んで、

ゴムのヘラで押し込んでならしていく。
タイルに凸凹があるのでどうかな?と思ったけど、

大丈夫。ちゃんと拭きとれそう。

こんな感じで、優しくスポンジを洗いながら拭き取っていく。
オッケー。
なんだかイケそうな気がする〜。あると思います!

粉塵を浴びすぎてシャワってるので(もちろん外シャワー)とんでもない姿でDIY。

お気に入りのTシャツが洗濯する度に小さくなっていく。

何度もバケツの水を変えて拭き取り作業。
でも、なんとなく上手く行ってるので苦痛には感じない作業で助かる。

一生懸命小さいTシャツ着てパンツ姿で働くオレを嘲笑うように激写する親方。
もっと普通のカッコしてる時に撮影してくれください。


よおし!でけた!

見よ!このクランクを伴う十字路。事故多発地点かよ。

後ろ。あれ目地って言っていいの?って幅だけど。
あまりの目地材を全部注ぎ込んだった。
どうせ炉壁で隠れるしいいのいいの。

完成!
やっぱ目地は濃い方が締まっていいと、僕は思うんだよ。


にしても、
遠目から見てもタイルの十字路がズレてんの丸わかり。
でもね、ああゆうデザインなんだよねー。
じっくり見るとちょい不安になるだろ?
そうゆうデザイン。
だからじっくり見るなよ?ってコトです。

真っ暗な中道具を洗いながら、ふと


ブログには耐火セメントのくだりをバッサリカットして、コンクリボンドでタイル貼り終えた写真だけ載せて「タイル貼り終えましたあ♪」ってご報告でいいんじゃねえか?と頭をよぎる。
が、
DIYの参考には一切ならないこのバカブログで、そこカットしたら何のためのバカブログか?と存在意義を打ち消しそうで踏みとどまった。


耐火セメントすら使えねえセルフビルダー失格の烙印を押されて失意のオレですが、

親方が作ってくれた晩メシで機嫌を直してやった。
超うまそうな

豚の角煮をガツつく。
うめええええええええ!
大根も味が染みててうめえのなんの。

大根の皮の漬物もうまし!!

調子に乗って一合半炊いたコメも完食。
そら痩せねえって。


よおし。
超絶にバタバタしたけど、これで目地も埋めたし、腹は十二分目だし、次回来た時には目地だって硬化してるし、次の作業(炉壁)から取りかかれる所存の方向の次第だな。


残りの煙突だってもう届いたし(増税前駆け込み)薪ストーブも発送済みだって言ってるし。


TOKYO2020までに薪ストーブ設置
って公約をギリ守れそうなオトコ is オレ。


(どっかのおっさんドローン買って遊んでるけど聞こえてますかー!)


セルフビルダーとしての最低条件とも言える「指先ひとつでモルタル」は、いつかマウンテンベースへの進入路のガタガタを直す時にまたトライするんだからっ!


それまで真のセルフビルダーの称号はお預け。


いつかいつの日か「シン・セルフビルダー」となって戻ってきます。


長々とこんなトコまでお付き合いくださり誠に御愁傷様です。

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