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まったくのド素人が小屋らしきものを作ってみた

【Netflix】監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影【The Social Dilemma】

冬の公園で白いのんと、しゃがんでかたまり背を向けながら、心のひとつも解りあえない大人達をにらむ51歳の朝。

51歳男性と9歳日本スピッツ(白いのん)との温度差。


さて、
今回は正月休み中見まくってたNetflixから、ちょっと面白かったのんのご紹介。
面白かったって言うか…うすら怖くなった件。


昨年の12月、BMW M5を見せびらかしにJJが来た際、

「チロチャン!コノ ドキュメンタリー ハ オモシロイカラ ゼヒ ミテ!」

って勧められて、皆で見始めたんが、

「監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影」

原題"The Social Dilemma"(社会的ジレンマ)


っていう、

Netflixオリジナルの「SNSの知られざる闇」にスポットを当てたドキュメンタリー映画。


こんトキは、すでに一回見たことあるJJがすげえイビキかいて寝始めたので、オレと親方(ヨメ)と白いのん全員がJJのイビキにつられて、映画は面白かったのに一人残らず途中で熟睡してもた。


んで、

正月休み中のある日、親方はすっかり寝ちまったし、オレは眠くないので何か映画でも見たいんだけど、うっかりイーサン・ハントでも登場して、何か爆発したり、頭上にヘリ飛んできたりすると、親方とチロたんが迷惑そうな顔で薄目を開けるので、そうだ!この前途中で寝ちまったあのドキュメンタリーなら何も爆発せず静かに見られるな?と。


ちな、

オレがうっかり途中で寝ちまったからってつまらない映画とは限らないし、

オレがとんでもなく号泣したからって面白い映画とも限らないので、そこんトコ夜露死苦。


さて、通常このブログで見た映画の感想を書くトキは、あまりネタバレしないように書くんだけど、この記事はかなり映画の内容に深く言及して書いてますので、お気をつけください。


見たくない(知りたくない)方はこの先進みませぬよう。

Netflix加入してる人は、

この記事読む前に是非ともこのドキュメンタリー映画を見て欲しい。


登場するのは、Facebook、Twitter、YouTube、Instagram、Tiktok、Google、Pinterestなどの、世界中の人が利用してるであろうアプリ(サービス)のプラットフォームを開発してきたいわゆるテック業界(主にIT分野のアプリ開発や運営)の人ら。


そもそも。

こんなに便利で世界中の人に使われてるサービスが無料で提供されてるコトに疑問を持つべきだろう、と。


こんなに便利で皆が夢中になるサービスに対して我々ユーザーは一切金を払っていない。


では、

誰が金を払っているのか。


広告主だ。


無料で提供される全てのSNSは広告主が金を出す事で成り立っている。



我々に無料で提供されているSNSの目的はただひとつ。


広告主の利益。


世界トップクラスの頭脳の彼らが構築した強力な人工知能が、

「広告主に利益をもたらす事」のみを目的として、

あなたを画面に釘付けにする方法を、

24時間休む事なく日々自ら学習し模索し続けているのだ。

その人工知能が次々と表示する「オススメ」は、


あなたにとって有益な(必要な)情報か否か


について一切関係ない。


というか、そんな事AIには判断できない。

目的ではないので。


表示する情報が有益なのか無益なのか、フェイクなのかそうじゃないのかの区別は、

GoogleもAIも見分けられない。

クリックこそが重要であり、

「あなたを画面に釘付けにするコトのみ」を目的としている。


そして我々は知らず知らずのにうちにデジタル機器中毒になっていく。



SNSは人間がもともと持っている「人は他の人と繋がりたい」という欲求や「心の弱さ」を巧みに利用し、

SNSを利用してる本人にはまったく気づかれる事なく操る。

そしてSNSを利用するコトで、あなたの行動や思考や好みは完璧に分析されている。



顧客を「ユーザー」と呼ぶ業界は2つだけ。



違法薬物とソフトウエアだ。


「人は他の人と繋がりたい」という欲求はドーパミンの分泌に直結している。


Facebookはそれを利用して登録者数を伸ばし、

20億人以上の登録者から日々データを収集し、

休むコトなくAIがあなたを分析し監視している。


広告主が見せたいもの、

広告主が導きたい未来をあなた見せる為に。



コンピュータは、

世の中に登場してからわずか数十年の間に一兆倍もの演算処理能力を持つに至った。


しかし、人間の脳は数百万年前から進化していない。


あなたの全てを知り尽くしている人工知能と対峙しなければならないのに、


あなたは相手について何も知らない。


勝つのはどっち?


AIは自ら学習し成長し、あなたに表示する投稿の選定が上手になり、あなたの利用時間を伸ばす。


FacebookやTwitterなどのテック企業でも、システム構造を理解してるのは少数だけ。

テック企業の社員も、昼間はFacebookやTwitterの為に働き、仕事が終わってから何時間もFacebookやTwitterなどのSNSに時間を費やしているのだ。



機械が自ら学習し「目的の為(利用時間を伸ばす事)」に進化し続けていく。



AIに対する恐怖と言えば、

アイル・ビー・バック♪

ターミネーターやドローンによる人間への直接的な攻撃を想像してきた。


しかし実際には目に見えない形で、

すでにシステムを構築した彼らでさえ制御が難しいと考えている。


Facebookで「Like(いいね)」を開発した人は、

「愛を広めたかった」と言っている。


すべてのテクノロジーは、

そもそも「人々の役に立ちたいという思い」から始まっているのは間違いないだろう。


SNSだって同じだ。

臓器提供者が見つかったり、離れ離れになった家族が再会できたり、メリットも計り知れない。


しかし、

開発した当初には想像すらしていなかった事実を目の当たりにする。


「愛を広めよう」と開発された「いいね」も、

開発者も予想できない方向へと向かう。


集団を形成する事でしか暮らせない人間は、他人とつながることを本能的に求め、

手のひらの小さな画面の中のSNSが手軽にその欲求に答えてくれる。

中学生になった時すでにSNSが普及していた世代は、

片時も手放せない「デジタルおしゃぶり」を与えられたようなものだ、と。

やがて繋がった他人からの評価を過剰に気にして、

報償を欲するようになり、

現実の価値とは全く無関係な「いいね」をどうしたら沢山もらえるのか…

「いいね」を価値や真実と勘違いしてしまう。

20億人が「いいね」を求めて、

他人の反応に過剰反応しているのだ。

SNS上の「いいね」など実生活では何の役にも立たないし、

あなた自身の評価でもないのに。


2009年頃から携帯版のSNSが登場し、

2010年頃に「いいね」が開発される。

そこを境に10代の鬱、自傷行為、そして自殺が急激に増えてくる。


開発者は、

SNSは子供に配慮して作られたわけじゃないとハッキリ指摘している。

今、テック業界は「利益」と「倫理」の間で揺れ始めている。

こんな短期間にこれほどまでに商業的成功を収めた分野は他にはない。

故にそれを自らブチ壊すことができるのかどうか。


自転車が発明された時、自転車の登場に怒る人はいなかった。

自転車が社会を悪くしたとも言われないし、自転車が子供との関係を疎遠にして、民主主義を破壊すると言う人もいない。


道具は静かに存在し使われるのを待つ。


Photoshop(世界中で使われる画像編集ソフト)だって、

通知を利用したり、AIでユーザーの中毒パターンを分析したり、文字や色の組み合わせをテストしたり、人の心を操ったり

はしなかった。


故にソーシャルメディアは、

道具ではない。


独自の目的を持ち、それを追求する手段を持っているのだ。


広告主にとってSNSユーザーは炭鉱か油田のようなものだ。


Facebook、Twitter、YouTube、Instagram、Tiktok、Google、Pinterestなどの開発や運営に携わったテック業界の中心たる人らが、口を揃えて最後に訴えていたのは、


彼の提案する3つのルールとは、

  1. 寝室に電子機器を置かないこと(寝る30分前には電子機器を寝室から出す)
  2. 高校まで(16歳までは)はSNS禁止
  3. 電子機器に割く時間を予算化して、何時間が適切なのかを決めること

というもの。


社会性も経験も乏しい子供らにとって、心の弱さを認め企業の綿密な罠に抗うことなど困難だろう。

いや大人だって難しい。


自転車から自動車が開発された時、やがて自動車が公害を撒き散らしたり、交通事故者数がどんなに増えていっても、我々が車を手放せなかったように、一度知ってしまったSNSをこの先完全に捨て去って生活していくのはまず無理だろう。


だが、自動車業界の人らは時間はかかっても、排気ガスなんかの公害問題に真剣に取り組み、自動車事故による死者を無くそうと日夜取り組んでいる。


ずっと先の未来の事だと思われていた自動運転技術などのテクノロジーにより、

自動車事故で死亡する人は激減する時代はもう見えてきている。


我々がSNSをどう利用するのか、

テック業界の人らのいう「倫理」はどこまで頑張れるのか。


最後はこの言葉で締めくくられる。


オレ自身は8年前にスマホを解約して以降、それまで夢中だったFacebookも大体その時期にヤメて、令和の世だってのにスマホを持たずLINEすらしない割と珍しい人間だけど、

その代わり、こんなバカブログは結構夢中で書いちゃってるし、ブログほどではないけどTwitterもやってるし、なんならYouTubeに動画もアップして、ネットの片隅で馬鹿騒ぎしてる自分がネット中毒(依存症)であることはハッキリ自覚してる。


なので、

このドキュメンタリーを見て、身につまされることだらけだったし、かなり考えさせられた。


自分は大丈夫、と思わないほうがいい。

麻薬中毒患者だって一番最初興味本位で手を出したトキは「大丈夫。自分は一回でやめられる。中毒になんかならない」と誰もが思ったはずだ。


トランプ支持者が議会に乱入して死者が出たり、コロナによるあまりに過剰すぎる反応から対立の構造が生まれたり、よくわからん理論で他者を過剰に攻撃したり…

そんなコトはテック業界の人らは、もう何年も前から警鐘を鳴らしていたのだ。


果たして自分が読んでいる情報は真なのか偽なのか。


一体我々は何時間あの小さな画面に釘付けになっているのか。


あなたを小さな画面に釘付けにする為だけにAIが選択した「あなたにとって耳障りのいい情報」のみを読むことで、自分の意見が世の中の主流であると思い違いをしてないか。


それが他者への攻撃や、意見を異にする人らの排除に繋がってないか。


AIは開発者の手からも離れ自ら進化しながら「あなたを画面に釘付けにする為だけの情報」を差し出すが、それを目にした人の気持ちの揺れや感情などは一切考えてはいない。


全ては広告主の利益のため。


通知を切ろう。他人の反応に過剰反応することはやめよう。


自分の頭で考える癖をつけよう。←チンピラ先輩を見習おう。


電子機器を切って外に出よう。


と、

長時間PC画面を見ながら、この記事を書いたネット依存症のオレが言ってます。


あ。

この映画面白いねー!って言いながら、途中で寝ちゃって最後まで見ていない親方(ヨメ)は、R眼も進んでスマホをほとんど見ない上に、スマホでの文字入力も遅すぎてついていけず、SNS(Facebook)もLINEもアカウントは持っているものの、ほとんど利用していないし(ちょっとした連絡やクロガネママとチャットするくらい)これから旅行に出かけるぞ?って言ってんのにiPhoneの充電23%しかない上に、ポータブルバッテリーも持ってないツワモノ♪


それが、最近amazonプライムをテレビに映し出す方法を教えてあげたら、嬉々としてamazonプライムの映画をテレビで見ながら「あたしだってデジタルの申し子」みたいな顔してるけど、ネットショッピングより「あたしは実際にモノを手にとって買い物したい派」と言い切るほどの健全さなので、そこら辺は安心してる。


実にカッコいいぜ!親方♪



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